炭だるま誕生秘話
え!リフォーム専門店が黒いだるま製造販売?!

1999年11月 私は、勤続20年の寝具インテリア業界から「快適な居住空間を提供したい」と言う思いからリフォーム専門店とて、環境に優しいエコ・リサイクル住宅を目指し、独立開業しました。
2000年6月 友人の紹介で備長炭塗料(エコパウダー)に出合いました。もともと寝装品業界にいた私は、長い間健康寝具を取り扱っていたので、遠赤外線やマイナスイオンには興味があり、健康的な住まいのためにとても良いという事を、メーカーさんの話や書物で勉強しておりましたし、そのような健康寝具を使っていただいたお客様から喜びの声を数多くいただいておりました。さらに備長炭には匂いの除去やエチレンガスの吸着、有害電磁波の吸収と言った、効果も有る事が知られております。環境に優しいエコ・リサイクル住宅を、目指していた私にとっては、大変ありがたい建築材料との出会いでした。シックハウス問題なども騒がれ始めた頃でもあり、従来建物の土台等に使う防蟻剤のかわりにエコパウダーを使う事で、シロアリの予防効果も有る、備長炭を手軽に塗布出来るという事は大変魅力的で、これは良い建築材料だと思い、すぐ代理店契約をして、販売に力を入れました。
 しかし、なかなか簡単には使ってもらえません、新築やリフォーム工事に使ってもらおうといろんな方へおすすめしたのですが、健康住宅への関心よりも、予算の壁が大きくそれを超える以上の魅力有る建築材料である事を、理解していただく事がなかなか出来ませんでした。リフォーム工事にしても新築にしても、不景気の中で工事を受注するのには、健康に良いと言ってもなかなか理解していただく事が困難で、その前にいくらかかるのかと言った方向に目が向いてしまい、残念な事に使っていただく事がなかなか有りませんでした。エコパウダーを壁や天井に塗るためにはボードの上に塗ってその上に通気性のある壁紙を貼らないと、炭だけの真っ黒な壁の部屋という訳にも行かず、エコパウダーの分がそっくり坪単価に上乗せになってしまうので、ことごとく予算オーバーで予算を削れるところは、エコパウダー代しか無いのが現実でした。
 でも、備長炭塗料の良さを少しでも多くのお客様に知っていただける方法が無いかといろいろと考え、一般家庭の部屋の中においてある物で、備長炭の黒のままでも良いという物は無いかと、常に考えておりました。
 そんなある日ひらめいた事が、むかし商工会の青年部に所属していたときに、部の活動の中で黒磯で天狗だるまを作っている工場へ取材に行った事を思い出し、「そうだ天狗だるまだ」と思ったのです。しかし、当時の事を思い出し天狗だるま工場へ行って見ましたが今は無くなっていました。仕方なくあきらめるしかありませんでした。
2001年12月 妻の実家の新築工事が竣工しました。お祝いの席で義兄が珍しいだるまが有ると、持ってきたのが黒くペンキで塗っただるまでした。そのときは感心したものの、「珍しいね」と会話しただけでしたが、あとで考えてみると、黒いだるまが有るのならペンキで黒くするより、エコパウダーで黒くした方がいいのではないかと思いついたのがきっかけでした。そして、試作品を作っている時に、ちょうどラジオで「粟野町にある賀蘇山神社に30年前から、商売繁盛の祈願用に黒だるまを毎年正月に販売されている」と紹介されておりました。このような事から、だるまさんの縁起良さに、備長炭塗料の実質的効果が有り、さらに炭の深いつや消しの黒色によるインテリア性のある1石3鳥の縁起だるまが誕生しました。

                         横山 禎司郎